終末期がん患者4割が苦痛 緩和ケアに課題 がんセンター初の調査
終末期を迎えたがん患者の約4割が、死亡前の1カ月間に痛みや吐き気、呼吸困難などの苦痛を抱えていることが、国立がん研究センター(東京都中央区)が25日発表した初の調査で分かった。介護した家族自身に鬱症状が出る例も2割近くに上った。同センターは「治療や緩和ケアの対策が必要なことが示唆される」としている。
今年2~3月、がん、心疾患、脳血管疾患、肺炎、腎不全で死亡した患者遺族4812人を対象に「医療や療養生活の質」に関するアンケートを実施。2295人から有効回答を得た。
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