福島原発事故8年 ゴール見えない廃炉の姿
東京電力福島第1原発で進む廃炉をめぐっては、事故から8年がたつ現在も「廃炉の定義」が定まっていない。
通常、廃炉は更地に戻すことを指し、地元自治体も完全撤去を望んでいる。ただ、作業は困難を極めるとみられ、東電福島第1廃炉推進カンパニーの小野明・最高責任者は「(福島第1は)普通の原発と違う」と広範な議論を求めている。ゴールが見えないまま廃炉は進んでいく。
東電は廃炉工程表で、当初から最終工程を「原子炉施設の解体等」と明記し、事故から30~40年後の作業完了を目指して..