老人ホームでO157食中毒相次ぐ 食品の殺菌は現場任せ
千葉県市川市の介護付き有料老人ホームで八月末に発生した腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒で高齢者五人が死亡した。原因の食品を提供した業者は、厚生労働省のマニュアルで定められた野菜の殺菌処理を行っていなかった。背景には厚労省のマニュアルに罰則規定がなく、どう殺菌処理するかは現場の裁量に任されている実態があり、高齢者施設での食事の安全管理の不備が浮かび上がる。
◆洗っただけで提供
集団食中毒で高齢者五人が死亡したのは、介護付き有料老人ホーム「ウエルピア市川」。..