商業捕鯨再開 「食文化」は守れるか
国際捕鯨委員会(IWC)を脱退した日本は、この夏商業捕鯨を再開したが、肝心の消費は伸び悩む。
鯨食は日本古来の「食文化」には違いない。だがこれで、持続可能になった、と言えるのか。
商業捕鯨再開初日に捕獲されたミンククジラの肉が、北海道・函館市水産物地方卸売市場で競りに掛かった七月四日。たまたま市内に滞在中だった。
その晩、宿泊した旅館の夕食に、見慣れないものが出た。
「これ何ですか」と配膳のスタッフに尋ねると、「オバケ(尾羽毛)です。クジラのしっぽの..