<どうする相続>「争族」防ぐ生前の話し合い 遺言内容もオープンに
相続を巡って家族の争いに発展する「争族」。一部の富裕層の問題というイメージがあるが、当事者の多くは一般的な家庭だ。「うちは大した資産がないからもめない」と決め付け、何も対策しないと大変なことになりかねない。遺言書を残すのはもちろんだが、生前から相続についてオープンに話し合って疑心暗鬼を引き起こさないようにしたい。
「そろそろ遺産を分けてもらわないと将来が不安」
都内に住む四十代の女性二人は焦っていた。三人姉妹の下二人。母に続いて父が亡くなったのは十数年前。父の遺..