格安「訳あり品」の問われぬ仕入れ先 廃棄食品流通、業界体質が原因
愛知県の産業廃棄物処理業者「ダイコー」が絡んだ食品の横流し事件で、大手企業が適切に廃棄したはずの食品が不透明なルートで再び店頭に並んでいたことが表面化、消費者の信頼は裏切られた。格安で出回る「訳あり品」の流通経路を十分確認しようとしない業界の体質が、不正の温床として指摘される。他の業者でも同様のケースがないか国が実態把握に乗りだしており、今後、問題の拡大も懸念される。
■ ダイコー以外も調査へ
「何だ、これは…」
1月中旬、塗装のはげ落ちた看板が掛かる建物に..