イルカ漁、今季も実施へ 早期の探索で捕獲目指す いとう漁協

伝統漁法「イルカ追い込み漁」を静岡県内で唯一継承するいとう漁協(伊東市)は28日、再開を表明した昨季に引き続き、今季も漁を実施する意向を明らかにした。

漁期は10月1日~来年3月31日。水族館などで展示・飼育するための「生体捕獲」に限定した上で2004年以来の捕獲を目指す。

今季の捕獲枠はカマイルカ26頭、バンドウイルカ24頭、オキゴンドウ7頭の計57頭。昨季と同様、関東近郊の水族館などから受注があるという。

同漁協は昨年、漁の再開を正式表明した。

同年12月~今年2月に探索船を5度出港させたほか、操業中の漁船から群れの目撃情報が2度寄せられた。ただ、捕獲対象のバンドウイルカは1月上旬に5頭程度の小さな群れを見つけただけで操業機会はなかった。

同漁協は近年の海水温や潮流の変化で、バンドウイルカの回遊時期やルートが前回捕獲時と変わっている可能性があるとして、今季は昨年より早い時期から探索を開始する予定という。

漁は餌のサンマなどを追って近海に回遊したイルカの群れを、船団が特殊な漁具で音を出しながら港内に追い込む。

国内で捕獲枠を持つのは同市と和歌山県太地町だけで、同町は9月1日に解禁している。

同市は04年を最後に捕獲がなく、15年に伊豆半島ジオパークの世界認定の保留理由の一つに挙げられてからは実質的な自粛状態だった。




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