伸びる納豆消費 この10年は「西日本の方が伸び高め」

納豆の消費が増えている。健康志向が高まり、安くて手軽に栄養がとれる食品として見直されているためだ。新型コロナウイルスの感染拡大で、家庭での食事が多くなったことも一役買っている。

納豆の製造業者でつくる「全国納豆協同組合連合会」によると、2019年の納豆の国内市場は2503億円と過去最高を更新。2000年代は2千億円前後で推移し、東日本大震災が起きた11年には1730億円まで落ち込んだが、その後は右肩上がりが続いている。

その背景には、13年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことや、消費者の節約志向があるという。

さらに新型コロナも消費に拍車をかけ、一時は店頭で品薄状態になるほどだった。連合会の広報担当者は「外食が減って毎回の食事の準備に追われる家庭が増えたため、調理いらずで価格も安い納豆の人気が高まったのではないか」と分析する。

一方で、消費の傾向は「東高西低」と言われてきた。19年の1世帯あたり消費金額は福島市の6785円が最も多く、水戸市、盛岡市と東日本勢が続く。最下位は和歌山市の2189円で、関西や中国、四国は東日本に比べ少ない。

ミツカン(愛知県半田市)が実施した調査によると、大阪府の回答者の半数が「においが気になる」「やや気になる」とし、「食べたくても食後の口臭が気になる」「食後の食器がにおい、洗うのが嫌」という答えも。

そこでミツカンは、約2万種ある納豆菌から、においのもとを発生させない菌を研究。においを抑えた「金のつぶ パキッ!とたれ におわなっとう」を発売したところ好評を得た。

糸引きの少ない商品も売れ筋という。こうした取り組みが奏功し、「全国的に消費が増えるなか、最近10年でみると西日本のほうが伸長率は高め」(広報)という。(福山亜希)

<メモ> 

納豆専門店「二代目福治郎」(秋田市)の納豆は、昔ながらの製法にこだわり、職人が「経木(きょうぎ)」という薄い木片で発酵させる。しょうゆや塩で食べるのが一般的だが、黒豆を使った「丹波黒」にはオリーブオイルがお薦め。まろやかな口当たりという。(知っとこ!DATA)




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