「みらい予想図」(高知市)に糸賀賞 障害者福祉で活躍を期待

「日本の知的障害児福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄を顕彰する財団(滋賀県草津市)は、高知市朝倉南町のNPO法人「みらい予想図」(山崎理恵理事長)を「糸賀一雄記念未来賞」に選んだ。

障害者福祉の取り組みが先進的で、今後の活躍が期待される個人・団体に贈る賞で、11月2日に授与される。

山崎さんは、第3児が「ゴルツ症候群」という難病で、全盲に加え知的・身体的障害も背負っている。

当初、育て方も分からず、盲学校幼稚部からも入学を断られるなど苦難の連続だったが、多くの支援で道を切り開いてきた。

おととし4月、同じ境遇の家族を救うためにNPO法人を設立。

同年9月から重症児デイサービス施設「いっぽ」を開設し現在、人工呼吸器の必要な医療的ケア児ら約20人を受け入れている。

今年は12団体・個人の候補の中から2者が選ばれた。みらい予想図への授賞理由は、

(1)どんなに障害が重くても発達はあるはずという信念で土曜、祝日も子供を受け入れている

(2)マスコミ報道で、親子の生き方が多くの重症心身障害児などの家族、市民を勇気づけ、全国的にも共感を呼んだ

(3)高校卒業後の重症児のため、昼間の生活支援施設建設へ準備を進めている

―を挙げ、「活動歴は2年と短いが非常に高い志で、年数に関係なく評価できる」としている。

山崎理事長は「『よくあきらめずに頑張ったね』と糸賀先生からエールを頂いたような気持ちです。『障害を持つ子らとともに輝く地域社会をつくる』という目標へものすごい励みになります」と喜んでいる。

糸賀一雄(いとが・かずお)

滋賀県の福祉施設「近江学園」の創始者で、「この子らを世の光に」という持論は有名。その功績を顕彰する財団が1996年に誕生。毎年「記念賞」を選出している。「記念未来賞」は新人賞的位置付けで2015年度からの授与。




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