今や5人に1人が「帝王切開」!? 考えるべきはおなかの赤ちゃんの命のこと

帝王切開のことって実はよくわからない…、という人が多いのではないでしょうか?  

帝王切開はだれもがなる可能性がある出産方法の一つであり、母子の状態によっては、より安全に産むための手段になります。

「帝王切開」は嫌だ、と思いつめたりせずに、大切なのは赤ちゃんが無事に生まれることと視点を広げてみてと「たまごクラブ」は思います。そこでたまひよONLINEではできるだけわかりやすく帝王切開を解説します。

知れば不安は消える! 帝王切開の手順6STEP

経腟(けいちつ)分娩の流れはなんとなく知っていたり、本で読んでチェックしている人が多いでしょう。

でも、帝王切開のことは、あまり考えたことがなかったという人が多いようです。まずは知るだけでも不安は減ると思います。帝王切開の手順を6つにまとめてみました。

STEP1 入院準備 基本的には経腟分娩と同じ

帝王切開の場合、おなかの傷あとが痛い、入院期間が長いなどが、経腟分娩とは違う点です。この点から、「予定帝王切開」とわかっている場合は、下着類などは多めに準備しておきましょう。

STEP2 術前の検査&処理 母体と胎児の状態をチェック

術前検査は、血圧や体温の測定、超音波検査や心電図、分娩監視装置などで母体や赤ちゃんの状態を確認していきます。

手術を安全に行う処置には、緊急時のために血管確保をして、いつでも薬剤投与ができる体勢も必要です。

血栓予防に弾性ストッキングも着用。

術中の感染予防に剃毛(ていもう)をしたり、麻酔で筋肉がゆるんで便が出ないように事前に浣腸もします。尿を外に排出するために導尿も。

STEP3 麻酔 ほとんどが局所麻酔の選択に

手術台の上で麻酔薬を注入。

麻酔には、下半身だけに効く局所麻酔の、腰椎(ようつい)麻酔、硬膜外麻酔(こうまくがいますい)と全身に効く麻酔があります。

帝王切開の多くは局所麻酔ですが、ママの体質や赤ちゃんの状態など、そのときの状況により選択されます。

STEP4 切開 皮膚→子宮の2ステップ切開

帝王切開は、まずは皮膚を12~15cmほど切開し、次に子宮を筋繊維に沿って横に切開して赤ちゃんを誕生させます。

STEP5 誕生・ベビーのケア・縫合 誕生後、早期のふれ合いも

切開から5分ほどで赤ちゃんは誕生。

赤ちゃんには、すぐに全身状態のチェックを行います。

赤ちゃんが誕生したら、続いて、ママのおなかから胎盤を取り出すなどして、子宮をきれいにしたあとに縫合。

ちなみに、局所麻酔の場合、ママは赤ちゃんの産声(うぶごえ)も聞け、顔を見ることもでき、早期にふれ合えます。

STEP6 入院生活 入院期間は1週間ほど

入院室に戻ったら、ベッドの上で電動の加圧マッサージャーで血栓予防をします。

その後は安静に。入院期間は、多くは7~8日間。産院の方針やママの体調によっては、さらに長くなることもあります。

帝王切開は、特別な人がなるものではありません。

今や、5人に1人が帝王切開での出産といわれています。経腟分娩と同じように、どのようにお産が進むのかなど、妊娠中から事前の知識を持っておけば、落ち着いてお産に臨めるはず! 

妊娠経過が順調でも、緊急帝王切開になることもあります。自分には関係ないと思わず、お産方法の一つとして、知っておくといざというときあわてないですみます。(文・たまごクラブ編集部)

出典 たまごクラブ2019年8月号「帝王切開の流れと入院準備」

監修 北島米夫先生(北島産婦人科医院 院長)




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