松菱跡地再開発、早急に 浜松市、2度目の勧告

浜松市は31日、事業認可から14年経過しながら実現していないJR浜松駅近くの旧百貨店「松菱」跡地(同市中区)の再開発事業について、施行者の不動産業アサヒコーポレーション(同)に対し、早急に具体的な事業計画案を示して進めるよう、都市再開発法に基づく勧告を行ったと発表した。

勧告は2017年2月に続いて2回目。

市によると、大村兼資都市整備部長らが30日、市役所で同社幹部に勧告書を渡し、事業の施行期限である22年3月までに着工可能な事業計画案の提出を求めた。

勧告に強制力はない。

鈴木康友市長は31日の定例記者会見で「当初は商業施設として再生するプランだったが、絵に描いた餅だった」と厳しく指摘。

「放置されたことは大変遺憾。責務を果たしてほしい」と述べ、テナント誘致が正式に決まるまではイベント広場など暫定的な土地活用にも努めるよう求めた。

松菱は01年に経営破綻して閉店。

松菱跡再生協議会が設立され、03年、商業施設化を提案したアサヒコーポレーションが事業者に内定した。

再開発の対象区域は松菱本館跡の約4千平方メートル。04年に都市計画決定、翌年に事業認可されたが、事業の施行期限は既に3回延長されている。

同社の高橋良周企画営業部長は取材に「勧告は真摯(しんし)に受け止めている」と話した。

現在、地上8階程度のビルを計画。オフィスや店舗などの誘致を継続しているが具体化していないという。

高橋部長は「建築費高騰や人手不足など時期的な悪さもある。浜松のポテンシャルが低くなっている中、まちなかの回遊性を高める努力も必要」と話した。




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