心房細動に新カテーテル治療 聖隷浜松病院が静岡県内初導入

聖隷浜松病院は今春、不整脈の一つである心房細動のカテーテル治療として「内視鏡レーザーバルーンアブレーション」を県内で初めて導入した。

これまで患者7人に実施し、いずれも経過は良好という。カテーテルに備えた内視鏡で心臓内部を目視しながらレーザーを照射することで、従来に比べて安全性の向上や再発リスクの軽減が期待される。

同病院によると、心房細動は心臓の左心房とつながる四つの肺静脈から本来必要のない電気信号が送られることが主な原因。

心房部分がけいれんを起こして脈が乱れ、動悸(どうき)や失神などの症状が起こる。加齢による心房筋の変成によって起こることが多く、高齢化を背景に患者は年々増加し、約100万人とされる。血栓ができやすくなり、脳梗塞のリスクも高まる。

治療には、肺静脈からの異常な電気信号を遮断する方法がある。

カテーテルの先端に高周波電流などを流して肺静脈の入り口部分をやけどや凍傷状態にする。新しい手法は内視鏡で心房を目視しながら、心筋にレーザーを照射して焼く。

従来はエックス線やコンピューター断層撮影(CT)を使った映像を頼りにカテーテルを操作していたが、新手法により正確な治療が可能になる。心筋の厚さに合わせてレーザーの出力を調整することもでき、合併症のリスク軽減も期待できる。

循環器科の杉浦亮部長は「今回の手法は患者の血管の大きさなどによって柔軟に対応できる。患者に合わせた治療の選択肢が広がった」と話す。




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