景品で高齢者集め… 「催眠商法」元販売員が明かす手口

会場を異様な雰囲気に盛り上げ、高齢者らを催眠にかけたような状態にして高額商品を売りつける催眠商法(SF商法)。

かつて健康食品の販売をうたった会社で販売員だった関西の40代男性が、取材に応じて手口を語った。「辞めてからいけないことだと気づいた」と後悔している。

「会場にお年寄りを集めると気持ちが高ぶり、売り上げ目標の達成しか考えていなかった。あまりにかわいそうなことをした」

男性は十数年前まで、大阪府南部で、会社の販売チームの一員として働いていた。目標を達成すれば臨時ボーナスが出た。月収は多いときで70万円近くになった。

「健康を考える講演会に来場すれば洗剤をプレゼント」。景品をだしに地域を回り、毎回100人ほどの高齢者を集めた。「講演会」は1日2回。2カ月間ほど同じ地域で開き、また別の地域に移る。

男性は会場で必ずこう話した。「職を転々としてきたが、この仕事でいい商品を紹介し、感謝してもらう喜びを知った」。来場したお年寄りからみたら、孫と同じ世代。かわいそうに思ったせいか、「頑張って」と励ます声がとんだ。




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