アサリ育成にカキ殻活用 浜名湖、静岡県が新対策

漁獲量が激減している浜名湖のアサリについて、県水産技術研究所浜名湖分場(浜松市西区)は2019年度、資源回復に向けた新しい取り組みを始める。

湖内のカキ殻の堆積場所に稚貝を放流して繁殖用の母貝を育てるとともに、殻の大きさ1センチ以下の小型稚貝を保護・育成する。

21年度までの3カ年事業。同分場は「保護した小型稚貝を移植用稚貝や母貝として活用できれば、増殖につながる」と相乗効果を期待する。

浜名湖南東の禁漁区にはカキ殻が湖底に積み重なっている区域が点在する。

アサリの外敵が少ないとみられ、母貝の育成場所として活用する。保護用のかごに稚貝を入れ、成育状況を確認する方針。

かごの設置時期や数などは検討中だが、同分場の小泉康二上席研究員は「放流するアサリの大きさを変えながら有効的な方法を検証したい」と話す。

また、これまでの調査で、浜名湖北部の佐久米海岸などで多くの小型稚貝の発生が確認されているという。原因は不明だが、一定の大きさに育つ前に大半が消失してしまうため、別の場所に移すなどして保護する。

アサリは浜名湖の特産だが、18年の漁獲量は1798トンで、豊漁だった09年の3分の1以下に落ち込んだ。今シーズンは観光渡船の潮干狩りが中止になるなど、地域経済への影響が広がっている。

地元の浜名漁協採貝組合連合会(同区)は漁獲量を制限。同分場と連携し、

(1)稚貝を着底させる採苗袋の活用

(2)クロダイによる食害防止用の囲い網設置

(3)アサリの死因になる海藻「アオサ」の除去

-などの対策を進めている。




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