住民が育てたハナモモ見頃 田畑を花園に 仁淀川町と越知町

吾川郡仁淀川町と高岡郡越知町でハナモモが見頃を迎えている。いずれも地域を盛り上げようと、水田や茶畑を花園に変えて、地元住民らが大切に手入れ。山里の春を彩る花々が訪れた人の目を楽しませている。
 
仁淀川町寺村地区では、15年ほど前から片岡一徳さん(77)が憩いの場をつくろうと、旧寺村小学校周辺の茶畑などを公園として整備。その周辺を華やかにしようと、近くの片岡貞時さん(79)が加わり、ハナモモを年々植え続けて1200本ほどになった。
 
青い仁淀川を見下ろす山の中腹で、白や薄紅、赤のハナモモが咲き乱れる様子に観光客はうっとり。うわさを聞いて東京都から訪れた山崎陽子さん(64)は「本当にすてき。こんな風景に山奥で出合えるとは」と感動していた。

仁淀川町の景色に刺激を受け、越知町野老山地区にハナモモを植え始めたのが井上義久さん(74)だ。
 
20年ほど前から自宅前から徐々に植栽場所を拡大していった。数年前に大量に実が採れた際、近くの高橋正さん(66)が、その種を使って荒れていた棚田を“復活”させようと提案。住民有志も農地の提供や草刈りで協力し、これまでに760本の苗を植えた。
 
現在は、以前から植えている約50本が見頃に。棚田の若木に花が咲くにはまだ数年かかるらしいが、井上さんは「バスやデイサービスの送迎車が通りがかりに止まって花を見てくれるのがうれしい」とにっこり。高橋さんは「もっと華やかにして、地域に人が来てくれるようになれば最高」と期待している。
 
いずれもあと1週間ほど花を楽しめそうだという。




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