「かなり大変です…」 増えるセルフ給油所、困る障がい者ドライバー

自分で給油ができ、価格が安いセルフ式給油所(SS)。全国的に増加傾向にあり、沖縄県内でも2003年度は10カ所だったが、17年度で95カ所と約10倍に増えた。

一方、身体障がい者のドライバーなどにとっては自分で給油するのは難しく、従業員が近くにいない場合は困るケースもあるという。

県内の肢体不自由の身体障害者手帳交付者は16年度で3万人余り。セルフ式SSが広がる一方で、従業員が接客するSSが少なくなっていることに不安の声も上がっている。

人手不足で増加、県内は95カ所に

日本エネルギー経済研究所石油情報センター(東京都)によると、県内のセルフ式SSは1998年度1カ所だったが、03年度から04年度には約40カ所に増加。17年3月末には県内全SSに占めるセルフ式の割合は26・7%、18年3月末28%で、3割に迫った。

那覇市身体障害者福祉協会の高嶺豊会長は下半身が動かないため車いすを使っている。通勤などで毎日運転し、車は生活に欠かせない移動手段だが、給油はもっぱら従来式だ。

セルフ式を利用しようにも、車の乗り降りに5分はかかる。狭い車内で脚を手で持ち上げ、車いすに移動するのだけで一苦労。今は車いすを自動収納できる装置を使っているが、以前は約13キロの車いすを持ち上げて助手席に移していた。

「かなり力を使うので、女性や高齢者はもっとつらいはず。店のスタッフが給油してくれる従来式は安心だ」と話す。

従来式のスタンド求め遠くへ

東村身体障害者協会の吉本壮一郎会長は義足のドライバー。自身はセルフ式も使うが「この辺りにはSSそのものが少ない。セルフ式ばかりになってしまうと、従来式を利用したい身障者は遠くまで給油に行かなければならなくなるのでは」と懸念する。

人手不足などのため、セルフ式は今後も増える見通しだ。身障者など従来式を利用したい人への対応をどうするかは、SS側にとっても課題になっている。

SSなどを複数経営する県内企業は、1事業所につき2、3人の従業員が対応に当たる。身障者や高齢者、子連れの親などには声を掛けて手伝うよう店舗ごとに指導しているといい、「身障者の方も安心して利用してほしい」と話した。




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