コメダ部って!? 新商品の試食も

全国にコメダ珈琲店を展開するコメダ(名古屋市)は、各地のファンが参加できる「コメダ部」を結成し、月1回、名古屋を中心に例会を開いている。集まったファンはそれぞれの「コメダ愛」を語らいながら、新商品を試食したり、商品名を考えたりして“部活動”を楽しむ。

ドリンクに、トーストやゆで卵がつく「モーニング」、デニッシュパンにソフトクリームをのせた「シロノワール」などが人気のコメダ。長く、名古屋の喫茶店文化を支えてきた。

コメダ部は、創業50周年の2018年を目前に控えた17年末に誕生した。「ファンに楽しんでもらいながら、これからのコメダのことを一緒に考えてほしい」という社員の発案だった。本社(同市東区)や本店(同市瑞穂区)など場所を変えながら開き、毎回10人前後が参加する。東京、大阪でも2回ずつ開いた。

1月中旬、本社であったコメダ部には、インターネットで応募した18人が集まった。関西からも2人が参加する盛況ぶり。試食のため、30日発売の「シロノワール いちごチョコ」が運ばれてくると、部員たちは「かわいい」「ソースが写真映えする」と盛り上がった。

初参加の兵庫県姫路市のパート太子(たいし)美保さん(56)も「コメダは地元紙や雑誌が読めるから好き。長居できるのもいい」と笑顔だ。

この日は、「いちごチョコ」だけでなく、春から発売されるシロノワールの新商品の試食も。各部員に商品名とキャッチコピーを考えてもらった。商品名に、部員の提案が採用される可能性もあるという。

瑞穂区の会社員中田宗一(むねはる)さん(45)は「新商品の情報をここまで見せていいのか。ユーザー参加型イベントの運営は難しいはずだが、しっかりコアなファンが増えている印象だ」と驚いていた。

同社広報グループの清水大樹課長(35)は「コメダ部はマーケティングの場というより、お客さんにブランドを理解してもらい、楽しんでもらう場所」と解説。コメダを通じて仲良くなる顧客同士を「コメ友」と呼んでいるといい、「コメダ部を通じてコメ友の輪が広がるといい」と話した。

◆オリジナル曲を作詞した部員も

コメダ部の部員には「コメダ愛」が高じてオリジナル曲を作詞した人もいる。

名古屋市昭和区の非常勤の高校教諭荒川隆さん(66)。ほぼ毎日、自宅近くの本店に通っており、名古屋開催のコメダ部にも毎回出席している。

「通い始めて20年以上。コメダに来るのは、『お疲れさま』という自分へのご褒美」という荒川さん。昨年、コメダをテーマに「癒(いや)しのコメダ」を作詞した。

作曲は、荒川さんが通うピアノ教室の講師が引き受けてくれた。「コメダからオファーがあるかなと思ったけど、ありません。ただ、出来栄えには満足です」と笑顔で語った。

◆こんな会社です

<コメダ珈琲店> 

1968(昭和43)年に名古屋市西区で創業。愛知県を中心に国内に825店舗ある。今年6月には、47都道府県で唯一店舗がなかった青森県にも進出する。海外は中国・上海、台湾に計6店舗。「コメダ」は、創業者・加藤太郎氏の父が米穀店を営んでいたことに由来する。




http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019020702100015.html