心臓病治療に新装置 聖隷浜松病院、静岡県内初導入

聖隷浜松病院(浜松市中区)はこのほど、心臓病の新しい治療として、血液の循環補助装置「インペラ」を県内で初めて導入した。

従来の循環補助装置に比べ、心原性ショックに陥った患者の救命率向上や心臓の負担軽減が期待される。既に同病院では救命率50%程度とされる劇症型心筋炎や急性心筋梗塞の患者2人の救命に成功し、経過は良好という。

インペラは小型のポンプをカテーテルで心臓の左心室に入れ、ポンプ内の羽根車を高速回転して血液をくみ出し、動かなくなった心臓の代わりに全身に血液を送る装置。

従来の循環補助装置である人工心肺は、本来と逆方向の血液循環を行うため左心室に負担がかかり、血液凝固を防ぐ大量の薬剤も必要だった。インペラは自然に近い形で血液循環を行い、少量の投薬で治療ができる。

欧州や米国では広く普及し、国内では2017年9月から導入を開始した。18年12月現在で、認定された48施設(同病院を含む)が導入している。

認定には、心原性ショック治療の経験や設備・スタッフ態勢の整備などが求められる。同病院は小児患者に対する認定も受けた。

心臓血管外科の立石実医長は「これまで救命できなかった患者を救える重要なデバイス。治療の強力な選択肢が増えた」と話す。




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