旭川空港「就航率99%」 農家の除雪隊が支え

今冬、天候が理由の欠航ゼロ

「就航率99%の安心。」―。旭川空港(東神楽町)が今冬からこんなキャッチフレーズで利用促進をアピールしている。2017年度の就航率は99・5%と3年連続で99%台を達成。冬場は暴風雪などによる欠航の懸念がつきまとうが、今冬も天候が理由の欠航はゼロだ。支えるのは農閑期の近隣農家でつくる除雪隊。地元の天気を知り尽くし、チームワークを生かした除雪技術が、年間110万人が乗降する道北の空の玄関口を守る。

就航率100%目指し除雪 旭川空港の「ワックスウイングス」

除雪車5台、斜め一列で

昨年12月下旬の午前7時、長さ2500メートル、幅60メートルの滑走路上を、除雪車「スノースイーパー」5台が斜め一列になり走り去った。

前日夜からの降雪で路面は真っ白。滑走路にはタイヤのグリップ力を高めるため約3センチ間隔で幅6ミリ、深さ6ミリの溝がある。車体前方の円柱状の鉄製ブラシがこの溝の雪をかき出し、車体後方から出る風で吹き飛ばす。滑走路はみるみる黒い舗装面が出た「ブラックトップ」状態になった。

除雪作業を担うのは近隣の農家35人。空港を管理する旭川市の委託を受けた民間業者に所属する。朝一番の除雪はこのうち20人が担当だ。勤続25年以上のベテランで農家の園田稔さん(55)=東川町=は「一番機は午前8時15分着。間に合わせるため、朝が最も気を使うよ」と笑う。

滑走路は常に舗装面が必要

旭川空港の年間の総降雪量は例年約400センチ。1日中、雪が降り続ける日もある。だが飛行機には冬用のタイヤがなく滑走路は常に舗装面が出ていなければならない。滑走路を一時閉鎖して行う作業を何度も繰り返す日もあり、除雪回数はひと冬約300回に上る。大雪の日は午前1時から始めることもある。

旭川空港事務所によると、17年度の就航率99・5%の内訳は発着計6463便のうち欠航33便、うち雪や強風による欠航は12便。道内他空港の就航率は同年度、新千歳が98・7%、釧路98・5%、函館97・2%で旭川の水準は高い。過去10年でみても、98%台だった08、13、14年を除き、すべて99%超を維持し続ける。




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