検査値、着目点ひと目 処方箋に「統一マーク」導入の動き

外来患者が受け取る院外処方箋に検査値を掲載する動きが全国の病院で広まる中、聖隷浜松病院(浜松市中区)は1月から、薬剤師が着目すべき検査値を分かりやすく示す地域統一の「マーク」の本格導入を始めた。

今後、静岡県西部の主な医療機関や薬局でつくる県西部ファーマシストコラボレーション(PC)研究会を通じ、検査値を記載する病院で導入を進める。地域統一でマークを導入する試みは珍しい。検査値提供による薬局の活性化とともに、負担軽減に役立てる。

院外処方箋への検査値の記載は、地域の調剤薬局の薬剤師による服薬指導の充実や、他の診療所から処方された薬との整合性などの確認に役立ち、患者の安全性向上を図る狙いがある。薬剤師の専門技能を生かした特色ある薬局運営など、住民に身近な地域の薬局の活性化も期待されるという。

県西部では浜松医科大付属病院(同市東区)が2018年度から処方箋に検査値を印字している。聖隷浜松病院は県内でいち早く18年11月から、個人情報保護の観点から検査値をQRコード化して記載し、徐々に薬局からの問い合わせも増えている。現在、複数の病院が電算システム更新に合わせた導入を検討している。

11月から聖隷浜松病院が試験的に導入してきた「マーク」は、検査値の記載による手間の軽減や注意を促す狙い。検査の値によって用量の調整が必要な薬がひと目で分かるよう、処方箋を出す病院側が、確認すべき検査項目をマークで知らせる。15の検査項目を腎機能や肝機能、電解質、血中成分などに分類し、腎機能の場合は「腎」と頭文字を薬剤名の後ろに表記する。

県西部PC研究会会長で同病院の矢部勝茂薬局長は「検査値の問い合わせは院内で日常的に行われている。院外との連携が活発になれば、薬剤師がさらに職能を発揮でき、安全性も高まる」と期待する。




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