回転寿司 市場5%拡大も目立つ二極化

回転寿司市場の成長が続いている。調査会社の富士経済(東京都中央区)によると、2017年の市場規模は6325億円と、前年比で4・5%拡大した。18年の成長率は3・7%となる見込みで、22年には7435億円にまで増えると同社は予測する。ただ大手が店舗数を増やす一方で、今年に入り倒産するローカルチェーンも相次いでおり、二極化が目立ち始めている。

富士経済の調査によると、17年は5月のアニサキス食中毒の報道により、上位のチェーンで既存店売上高が前年同月を割るなど、一時的に客離れが起きた。しかし、影響が長引かずに客足が戻ったのに加え、スシロー、くら寿司、はま寿司の上位チェーンが積極的に新規出店し、前年並みの成長率を維持した。店舗数は前年比1・4%増の4210店だった。

大手の勢いは今年に入っても続いている。あきんどスシロー(大阪府吹田市、水留浩一社長)の既存店売上高は、17年11月から直近の18年10月まで12カ月連続で前年超え。「無添くら寿司」を運営するくらコーポレーション(大阪府堺市、田中邦彦社長)も17年度(17年11月~18年10月)既存店売上高が前年を上回った。富士経済は近年の成長について「低価格でファミリー層をつかみ、ファミリーレストランやファストフードから需要を奪ってきた」と分析する。

ただ、回転寿司チェーンの経営環境は厳しさを増している。大きな要因の1つは原材料費の高騰だ。主力の養殖魚はマダイ、ハマチが前年より1割高。赤身に使われるメバチマグロや、イカ、イクラなどは不漁により高値水準にある。

人件費の高騰も重荷となっている。リクルートジョブズが15日に発表した三大都市圏(首都圏・東海・関西)の10月度アルバイト・パート募集時平均時給は、1047円。前年同月より26円高い。

東京商工リサーチ(東京都千代田区)によると、1~7月の回転寿司店の倒産は6件と、過去10年間で年間最多だった2016年(7件)のペースで推移している。




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