袴田さん、旧清水市中心部を散策 半世紀ぶり

1966年に清水市(現・静岡市清水区)でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」で死刑が確定した袴田巌さん(82)が31日、逮捕前に生活していた同区中心部を4時間以上かけて散策した。袴田さんがかつて経営していたバー「暖流」があった建物などを訪れたのは半世紀以上ぶり。

付き添った姉の秀子さん(85)によると、同日朝、袴田さんが「清水に行く」と言い出した。支援者の案内で巴川沿いのバーのあった場所に着くと、袴田さんは「ここ暖流だろ」と一言。今はレストランになっている建物に入り、懐かしそうに椅子に腰掛けた。

暖流を開く前に勤めていたキャバレー「太陽」がかつてあり、現在は駐車場になっている場所には案内なしで行き、周囲を驚かせた。

2014年の静岡地裁の再審開始決定で釈放された後、袴田さんは県外の支援集会にも頻繁に顔を出していた。しかし、今年6月、東京高裁が一転して再審請求を棄却した後は、浜松市から一歩も出ない生活を送っていた。高裁決定後に市外に出たのも初めて。




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