新関取・千代の海に高知県黒潮町沸く「さらに上位を」住民期待

大相撲名古屋場所(7月8日初日)での千代の海(25)=本名浜町明太郎、九重部屋=の新十両昇進が決まった30日、出身地の高知県幡多郡黒潮町佐賀は、地元初の関取誕生に「ようやった」「さらに上位を」と喜びに沸いた。

午前9時ごろから自宅に親族や町職員らが集まり始め、横断幕を張るなどして吉報を待った。午前11時、千代の海本人から「おかげさまで十両に上がることができました」と自宅に電話があり、母親の浜町明恵さん(54)は涙を浮かべながら受話器越しに「体に気を付けてこれからも頑張ってね」と呼び掛けた。

自宅の外でも近隣住民ら約50人が待機。明恵さんらが姿を見せると「おめでとう」と歓声が上がり、万歳三唱で祝福した。

黒潮町佐賀相撲振興会の浜口博一会長(71)は「彼の強みである立ち合いの突き押しをさらに高め、今まで以上に土俵で暴れてほしい」と笑顔を見せた。父親の学さん(54)は「まさかここまで上がるとは思ってなかった」とホッとした表情を見せ、明恵さんは「地域の人に愛される力士になってほしい」と目を潤ませていた。

宿毛高校相撲部顧問の池浦亮教諭(37)は同校、日体大出身でいずれも千代の海の先輩。2008年には、当時1年生部員の千代の海を指導しており、「名前の通り明るいムードメーカーで、不利でも自分の型をつくる素質があった。地方の県立高校から出たのが素晴らしく、後輩の励みになる。豊ノ島とのOB対決を十両で見たい」と喜んだ。

同校相撲部は部員4人。3年の篠田耕主将(17)は佐賀少年相撲クラブの後輩で、稽古を付けてもらったこともあり「『頑張りよ』といつも声を掛けてくれる優しい先輩。前に出て行く相撲を手本にしてもっと強くなりたい」と精進を誓った。




https://www.kochinews.co.jp/article/187462/