袴田さんのドキュメンタリー、熱海国際映画祭で国内初上映へ

袴田巌さん(82)を描いたドキュメンタリー映画「48years―沈黙の独裁者」が、「熱海国際映画祭」(6月28日~7月1日)でメインとなるインターナショナルコンペティション部門の長編上映作品9本の中に選ばれたことが29日、関係者への取材で分かった。30日に発表される予定。

映画は米ニューヨーク大で現代美術を教える砂入博史監督(46)の作品。同部門には89カ国・地域の約1500本(国内作は167本)から応募があった。実行委員会によると、9本のうち国内作品は唯一で、ドキュメンタリー作品も1本だけという。上映自体国内初となる。

関係者によると、選考の過程ではアカデミー賞受賞歴もある、オーストラリア出身の映画監督スコット・ヒラー氏の評価が非常に高かったという。ヒラー氏は「真実のインパクトが心を打つ作品だ」などと述べた。

「沈黙の独裁者」は3月にはカンボジア国際映画祭でも上映された。一般的なドキュメンタリーとは異なり、ナレーションはなく、袴田さんの生の言葉を通じて、約48年間の獄中生活を想像できるようになっている。

上映は4日間で2回を予定する。砂入監督は取材に「袴田さんの言葉を何百回と吟味した結果、妄想の壁は苦境を耐え抜くために持つようになったと解釈した」と話した。今後は東京や浜松市での上映も検討している。




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