母校舞台に短編映画、アカデミー賞に挑戦 浜松北高OBの3人

静岡県立浜松北高(浜松市中区)が舞台の短編映画「未来のあたし」が米アカデミー賞公認の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」のジャパン部門上映作品に選ばれた。映画監督の豊島圭介さんらエンターテインメント業界の第一線で活躍する同校OBの同級生3人が、同窓生へのエールを込めた物語が全国に発信される。

「未来のあたし」は、仕事や子育てに追われる女性が時間を超えて最悪な日を迎える高校生時代の自分と出会う約20分の映画。脚本・監督を豊島さんが務め、広告クリエーター原野守弘さんが広告を手掛けた。歌手宇多田ヒカルさん担当の音楽制作会社の宣伝プロデューサー梶望さんがプロデュースした。

3人は2018年度の同窓会総会を運営する幹事担当学年に当たる。17年の同窓会関東支部総会で、「業界に同級生がそろうのも珍しい。幹事年に故郷に錦を飾ろう」と企画が始動。同映画祭の最優秀作はアカデミー賞の選考対象になるため、「本気でアカデミー賞に挑戦する姿が同窓生や在校生に伝われば」(梶さん)と力を注いだ。

18年度の同窓会のスローガン「つなぐ」をテーマに、昔と今、同窓生と在校生、東京と浜松など複数の意味を込めた。主人公は3人と同じ46歳。主人公の高校時代にはアイドルグループ「欅坂46」の織田奈那さん(同市中区出身)を起用し、主要スタッフを同校や浜松市出身者で固めた。

同校や同窓会の全面協力で、校内をはじめ北高生の「告白スポット」という近接の三社神社でも撮影した。梶さんは「北高の自由な校風がクリエーティブな発想の原点」と振り返り、「在校生も続いてくれたらうれしい」と話す。作品は同窓会で上映する。

同映画祭の同じ部門では、県立浜松西高卒の映画作家後藤美波さんが、社会や学校に反発する高校生を描いた「ブレイカーズ」も上映される。偶然にも、浜松市の伝統校卒業生が高校を舞台にした作品のそろい踏みとなり、両校出身者らが審査の行方に注目している。

<メモ>ショートショートフィルムフェスティバル(SSFF) 

主に25分以内の短編作品を上映する国際映画祭。島田市出身の俳優別所哲也さんが実行委員長を務める。2018年度は、世界130カ国・地域の1万本余りの応募作品から厳選した約250本が6月4~24日に都内で一挙公開される。審査対象は3部門あり、ジャパン部門には327作品から19点がノミネートされた。各部門の優秀賞から選ばれるグランプリ1点が米アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象になる。




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