6月11日に再審可否=袴田事件の即時抗告審―東京高裁

静岡県で1966年に一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求即時抗告審で、死刑が確定した袴田巌さん(82)の再審開始の可否について、弁護団は7日、東京高裁(大島隆明裁判長)が6月11日に判断を示すことを明らかにした。

静岡地裁の再審請求審では、犯行時の着衣とされた半袖シャツに付いた血痕について、筑波大の本田克也教授がDNA型鑑定を実施。袴田さんの型とは一致しないとする鑑定結果が示された。地裁は2014年3月、シャツを含む5点の衣類などの重要証拠を「捜査機関が捏造(ねつぞう)した疑いがある」と指摘し、再審開始を決定した。

袴田さんは刑の執行と拘置が停止され、約48年ぶりに釈放されたが、検察側が東京高裁に即時抗告。高裁では、本田教授の鑑定手法の有効性が争点となった。

高裁から手法の検証を委託された検察側推薦の鈴木広一・大阪医科大教授は17年6月、本田教授が血液を抽出する際に使った試薬について、「DNAを分解する作用があり、誤った使用だ」とする報告書を提出。弁護団は「実験条件や使用器具が全く異なり、追試になっていない」と反論した。




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