処方薬 病院近くの薬局と遠い薬局で価格が異なる理由

慢性疾患が増えて薬に頼りがちになると、その薬代が医療費をかさ上げする。薬代を圧縮するポイントは、「どこで買うか」だ。薬局には「院内薬局」、「門内薬局」、「門前薬局」、「一般薬局」の4種類がある。

同じ処方箋でも、どこで薬を買うかによって値段が異なる。理由は「調剤基本料」だ。

「調剤基本料は80〜410円と、最大330円の開きがあり、薬局の規模や立地などによって異なります。薬価は同じなので、調剤基本料が低いほど薬局で支払う金額は安くなる」(薬剤師で思温病院理事長の狭間研至氏)

では、4つの薬局でどんな差が出るのか。

調剤基本料は、病院からの独立性が高い薬局を保護するため、病院と一体化した薬局ほど安く設定されている。病院内にある直営の「院内薬局」が一番安い80円、次に病院敷地内にあるが病院が運営していない「門内薬局」が100円となる。さらに病院の近くにあり、その病院からの処方箋の割合が85%以上で、月の処方箋受付回数が2000回を超えている「門前薬局」が250円となる(それぞれ処方箋受付回数や病院からの処方箋割合によって調剤基本料は変わることがある)。

これら3業態はいずれも処方の一定割合を病院に頼っている薬局だ。

薬の種類に限りがある場合も

一方、一般薬局は、特定の病院からの処方箋受付を見込めないことから、調剤基本料は410円と最も高い。処方される側からすると、薬代が高く付いてしまうことになる。ただし、“それならば院内処方が一番いい”とは一概に言えないという。

「院内薬局は、その病院で出される処方箋しか受け付けないため、薬の種類に限りがあったり、ジェネリックにするかどうかを自分で選べないなどの“制限”があります。門内薬局や門前薬局の場合も、取り扱う薬の種類は処方箋を出す病院の方針によって限定されるケースがある。

一方、一般の薬局はいろいろな処方箋に対応するため、多くの種類の薬を取り扱っています。その選択肢の多さをどう考えるかも大切です」(前出・狭間氏)




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