皮膚がん「見た目が9割」異常感じたらすぐ診療

人間の全身を覆う皮膚。

病気の発症箇所も多岐にわたり、症例も人によって異なる。中でも、自覚症状が少なく見過ごしがちなのが「皮膚がん」だ。早期に発見するための注意点について、和歌山労災病院(和歌山市木ノ本)の中村智之・皮膚科部長(45)に聞いた。

皮膚がんの初期症状は黒ずみや突起、しこりなどの形で表れますが、シミやいぼ、ほくろなどに紛れて発見しづらいのが実情です。

診断には、皮膚の一部を切除する必要があり、症状が顔などに出るとためらうという人も多いでしょう。最近は、専門の拡大鏡を使って、「がん」か「良性のほくろ」かを大別できる手法も広がっています。一昔前のように、「足の裏にできたほくろは、がん」と安直に診断し、すぐにメスを入れるということはないので、安心して来院してください。

気づきにくい皮膚がんの中でも、特に注意を呼びかけたいのが「乳房外パジェット病」です。

主に陰部が赤いシミのように変色するのが特徴で、かゆみが出ることもあります。湿疹と勘違いして、がんと気づきづらく、恥ずかしがって相談しないでいる間に、全身へと転移してしまうケースが目立ちます。診療に行くのはもちろんのこと、処方された薬が効かない場合も、すぐに医師に相談してください。

皮膚がんは内臓のがんなどと異なり、痛みや体のだるさが表れにくいため、治療が後回しになりがちです。一方、目に見える形で症状が出るため発症に気づきやすく、早期に発見しやすいがんともいえるでしょう。「皮膚がんは、見た目が9割」を合言葉に、異常を感じたらすぐに診療してもらうよう呼びかけています。

黒ずみやほくろが大きくなってきた。最近、うんだり、出血したりする機会が増えた――。皮膚からの“お知らせ”を見逃さず、病院へ足を運んでください。




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