<トリチウム水>福島知事「慎重対応を」

東京電力福島第1原発でたまり続ける放射性物質「トリチウム」を含む水の処分方法を巡り、東電の川村隆会長が「(海洋放出の)判断はもうしている」と発言した問題で、内堀雅雄福島県知事は18日の定例記者会見で「慎重に対応すべきだ」と不快感を示した。

東電は発言後、県などに「(海洋放出を)社として判断したわけではない」などと釈明している。内堀知事は「会長の発言の意図は分からない」「風評に大きな影響を与えかねない重要な問題だ」と指摘した。

トリチウム水については昨年6月、経済産業省の専門家会合が、希釈による海洋放出が最も短期間に低コストで処分できると報告。現在は国の小委員会が処分方法を検討している。

処分の在り方に関して内堀知事は「経済的合理性だけでなく、社会的影響を含めて丁寧に検討することが大事だ」と強調。ただ、地層注入や蒸発などを含め、望ましい方法を問われると「議論を注視している」と言及を避けた。

東電経営陣は、小早川智明社長が就任直後の6月下旬、第1原発が立地する全域避難中の同県双葉町について、一部の避難指示が解除されていると認識を誤る発言をしたばかり。内堀知事は新経営陣に「福島に足を運んで県民と接し、思いを受け止めてほしい」とくぎを刺した。




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