政活費で観光地など11回訪問 丸山・岐阜市議

岐阜市議会の丸山慎一議員(65)が二〇一六年度、政務活動費を使い「視察・調査」名目で少なくとも十一回、県外の観光地や都市を訪れていたことが分かった。視察先では調査のために市や観光協会のほか、施設責任者らに正式な面会もしておらず、識者からは「市民の理解を得られているか」と疑問の声が挙がっている。 
政活費収支報告書によると、丸山議員は十一回で、交通費や宿泊費として計十二万円超を政活費で支出した。

京都は三回訪問。昨年十一月の場合、京都市で南禅寺や八坂神社を視察し「紅葉時期になぜこれほどの観光客が押し寄せるのか研究した」。今年三月には大阪市の商業施設「あべのハルカス」を「視察研究」している。

市に提出が必要な報告書には、一泊二日で訪れた浜松市の中心市街地の視察について具体的な視察先の記述は一切なく、ホテルの領収書が貼られていただけだった。杉原千畝氏を顕彰する福井県敦賀市の施設の視察では、交通費の領収書だけで入場券の半券などは貼られていない。丸山氏は本紙の取材に「岐阜に生かすための研究。旅行をしたわけではない」と説明した。

観光政策を担う自治体や観光協会、さらに施設の責任者らに正式な聞き取りをしないことは「これまでも名乗ったり名刺交換したりせず、現場にいた人にその都度話し掛けている」と話した。

政活費の不正受給などを受け、岐阜市議会は一六年度分から報告書に領収書の添付を義務付けたが、視察先の名刺や写真は努力義務になっている。

明治大学政治経済学部の牛山久仁彦教授(行政学)は「行くからには面会した上で、どんな聞き取りをしたかを明らかにするのが望ましい。名刺などの添付を求めるルール整備も必要では」と話している。




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