事故で配転は無効 アリさん引越社和解 顔写真付き「罪状」と社内報に掲載

アリさんマークで知られる「引越社」のグループ会社「引越社関東」で、セールスドライバーとして働いていた男性社員(35)が、運転中に事故を起こして弁償のため労働組合に加入したことをきっかけに電話応対などの異動を命じられたとして、命令の無効などを求めた訴訟は24日、東京地裁で和解した。会社が男性を営業職として復帰させ、解決金を支払い謝罪する。

同社は提訴した男性を「会社への誹謗(ひぼう)中傷」として平成27年8月に懲戒解雇。顔写真入りで「罪状」と題した解雇文をグループ全店に貼り出し、社内報にも掲載した。和解では、この点についても「心情を傷つけた」として謝罪。謝罪文を社内報に掲載することを約束した。

男性は23年1月に入社。27年1月に、営業車を運転中に車両事故を起こすと会社から48万円の弁償金を求められ、毎月1万円を給与から天引きされるようになった。男性は事故での弁償はおかしいと考え、社外の労働組合に加入した。

団体交渉している中、会社は男性を5月に電話応対の「アポイント部」に配置転換し、給与は4割減額された。6月には遅刻を口実に、1日中立ちっぱなしの「シュレッダー係」に移された。懲戒解雇後、仮処分申し立てが認められ、9月に復職が決まったが、シュレッダー係のままだった。

引越社は「コメントはない」とした。




http://www.sankei.com/affairs/news/170524/afr1705240024-n1.html