エゴマ油で畑も街も生き生きと 石岡の市民グループが商品化

耕作放棄地から新たな特産品を-。石岡市の市民グループ「八郷エゴマの会」が、無農薬栽培したエゴマの種からエゴマ油を搾って商品化し、県フラワーパークの農産物直売所で販売を始めた。市は定年退職者の就農の場としても期待を寄せており、会の活動を後押ししていく考えだ。 

エゴマはシソ科の植物。エゴマ油には認知症予防やダイエットなどに効果がある成分が含まれているとされ、健康食品として注目が集まっている。近隣では、常陸大宮市や栃木県茂木町で盛んに生産されている。

八郷エゴマの会は、元高校教諭の原田文普(ふみひろ)さん(70)が中心となって二〇〇九年に発足した。エゴマ油の人気ぶりと、あまり手間がかからないことから、栽培作物に選んだという。

当初は会員五人でエゴマを育て、県立水戸農業高で搾油した。生産量は少なく、販売には至らなかった。二〇一一年の東京電力福島第一原発事故による放射性物質の放出で、いったん栽培を休止したが、「このままやめてしまってはもったいない」と一五年に活動を再開。昨年からは販売を視野に、仲間を三十人まで増やした。

昨秋、収穫したエゴマを、四月に市内にオープンした加工施設の朝日里山ファームで搾油した。初めての販売は百五十本限定で、百六十ミリリットル入り一本千七百円。原田さんは「今後も会員を増やし、市の特産品に育てていきたい」と張り切っている。

今泉文彦市長は「エゴマの栽培は生きがいづくりにつながり、収入も生み、食べれば体に良い。一挙三得なので、市も応援していきたい」と話した。




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