犬や猫の殺処分なくす 県動物愛護センター、28日開所 施設内部を公開

津市森町の県動物愛護センター「あすまいる」は十一日、報道関係者に施設内部を公開した。平成三十五年度までに殺処分をなくすことを目指し、保健所で引き取られた犬や猫を希望者に譲渡する。県民向けの内覧会は十四日に開き、二十八日に開所する。

施設は木造二階建てで、延べ床面積は約五百四十七平方メートル。三十二頭の犬と四十九匹の猫を収容できる。診療室や毛並みの手入れをする作業室を整備したほか、譲渡前の犬や猫を展示する部屋を用意。飼育棟の横には、約三百四十五平方メートルの犬用運動場を設けた。

職員は獣医師三人と事務一人の計四人で、動物愛護教室などの普及啓発活動に取り組む。保健所から来た犬や猫の健康を管理し、譲渡を希望する人に対して飼育方法を指導する。飼い主のいない猫を減らすため、去勢や避妊の処置をすることも検討している。

同センターによると、保健所が飼い主に最期まで飼うよう説得した結果、平成二十七年度に殺処分した犬は百四十二頭、猫は二百二十四匹だったのに対し、昨年度は犬六十九頭、猫百二十二匹と減少。同年度に譲渡した犬は二百四十頭、猫は三百七十二匹だった。

久米徹所長(50)は「犬や猫の殺処分をなくすように取り組んだ例は他県であるが、簡単ではない」と気を引き締めていた。「ペットを最期まで飼う意識を広めることが必要。あすまいる自体が必要でなくなる日が来るのが一番良いと思っている」と語った。

あすまいるは、犬と猫の殺処分を将来的になくすため、動物愛護に取り組む拠点として二十八日に開所する。開所二週間前の十四日には、県民向けの内覧会を実施。同センターは「申し込み期限は過ぎたが、空きがあるので、是非見に来てほしい」としている。

問い合わせは、同センター=電話059(253)1238=へ。




http://www.isenp.co.jp/news/20170512/news05.htm