爪が厚くなるのはある病気が原因だった!そして手より足の爪が厚い理由が判明

先日、「教えて!goo」で「短すぎても長すぎてもダメ!適切な爪の長さを医師に聞いた」をリリースした。長さや形の他に、爪の「厚み」にも個人差があるが、爪の厚さや薄さからはどのようなことが分かるのだろう?

手より足の爪が厚いのはなぜなのか。気になるので調べてみることにした。

■ 病気や老化、体調不良で爪の厚みに変化が生じる

お話を伺ったのは、前回の記事に引き続き蘇原しのぶ先生。まず、爪が厚くなる原因は、主に「厚硬爪甲」「爪水虫」の2つが挙げられるのだそうだ。

「爪が盛り上がるように硬く厚くなる状態を『厚硬爪甲(こうこうそうこう)』といいます。これは病気ではなく、老化により代謝が悪くなることなどが主な原因。また、爪のなかに水虫菌が溜まることによって、爪が厚くなってしまう感染症は『爪水虫』と呼ばれます」(しのぶ先生)

白癬菌というカビ(真菌)の一種が爪に感染して発症する爪水虫。感染率が高いので注意が必要だ。厚硬爪甲や爪水虫などにより爪が分厚くなると、普通の爪切りでは爪が切れづらくなり、なんと工具であるニッパーを使うことになる。逆に、爪が薄くて弱ってしまった人は、缶を開けることすらままなくなってしまうのだという。

「爪が薄くてミルフィーユ状に剥けてしまったり、いつも皮膚が切れていて痛いという人も多いですね。また、爪の中央が凹んでスプーン状になる『さじ状爪』と呼ばれる症状があります。これは、栄養不足や貧血が原因で爪が弱くなり、反り返ってしまう症状です」(しのぶ先生)

ただし、ここでいう厚い・薄いとは他人と比べてどうかという問題ではなく、病的な症状。変色している、靴や靴下が履きづらいなど、すでに日常生活に支障をきたしている場合が多いので自覚症状はあるはず。気になる人は一度皮膚科医を受診しよう。

■ もっと知りたい!爪のあれこれ

ここまで読んで、なぜ爪のことを皮膚科医に聞いているのか疑問に感じた人もいるかもしれない。知らない人も多いが、爪は皮膚の一部。皮膚の表皮という部分の角質が硬化してできたものだ。

「皮膚は、人間のからだのなかで最大の防御器官。手の爪と比べて足の爪の方が厚いですが、それは足の方が何かに踏まれるなど、被害が起きる可能性が高いから。基本的に、守る必要性の高い部位の爪が、より厚くなっているのです。5本の指のなかでは小指をぶつける機会が多いと思いますが、特に病気でないという人でも小指の爪は厚くなりがちですね」(しのぶ先生)

女性の場合、ハイヒールや合わない靴を履くことによって圧力がかかり、爪が変形してしまうことも。男性は運動靴を履くので、意外と女性よりも男性の方が赤ん坊のような綺麗な爪をしていることが多いのだそうだ。

ちなみに、両手の指を比べてみると、利き手の方が爪が伸びるスピードが早いという。これは、よく使うことによって新陳代謝が盛んになるためだ。

爪は健康のバロメーター。ネイルでお洒落に彩るのもいいが、たまには素爪もよく観察してみて!

蘇原 しのぶ

皮膚科・皮膚外科歴13年。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、白斑専門の新宿皮フ科副院長。2016年にしのぶ皮膚科開業。オールアバウト美と健康のガイドで、メディア活動も精力的にこなす。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。専門はアトピー性皮膚炎治療。




https://news.goo.ne.jp/article/oshietewat/life/oshietewat-c5a4f426a68f9afbda89f83305dad399.html