高知市の川上食品が年中無休の「子ども食堂」 子どもは無料

子どもたちに無料や安価で食事や居場所を提供する「子ども食堂」。20カ所以上に増えた高知県内で唯一、年中無休で毎朝開いている子ども食堂が高知市にある。弁当や総菜などを365日製造販売する川上食品(高知市南久保)が運営する「こども広場」。食品会社の強みを生かし、地域の子どもに毎日無料で朝食を提供している。

川上食品は弁当、仕出し、社員食堂などに加え、学校給食にも携わったことがある。学校側から「朝食を食べていない子が児童の2割いる」「朝、チョコだけの子もいる」と聞いた川上千恵子専務(47)が発案。「夏休み明けに、げっそりやせて登校する児童がいる」とも聞き、本社2階の従業員休憩所や包装資材置き場のスペースに衛生消毒や内装工事を施し、畳を敷いて2016年8月から始めた。

多い日には5千食以上をつくる川上食品は病院やホテルもお得意先。盆も正月も早朝3時から従業員約20人が調理を行う。ホテルの朝食用の献立を約20種類、量販店などで販売する総菜を60~70種つくる中から、栄養バランスを考えて子どもたちに提供する。

ある平日の朝は、温かい白米と具だくさんの豚汁、大根と鶏肉の煮物、サバの塩焼き、トマト、ブンタン…。通学途中に食べに来た近所の男子児童が「わいわい食べるとおいしい」と白米や豚汁をお代わりする。「ごちそうさま。いってきます」とランドセルを背負って学校へ向かう児童たちを、川上専務や従業員が「水筒忘れてない? いってらっしゃい!」と送り出す。

訪れた子どもは調理場を呼び出す専用ボタンで知らせる。子どもが1人だけの時でも、従業員の誰かが仕事の手を止め、必ず付き添う。「1人で食べると、食が進まないから」と川上専務。

「食品会社の強みを生かし、地域に貢献したい。誰でも来てもらって、みんなで温かいご飯を楽しく食べてもらえたら」と呼び掛けている。

子ども(中学生まで)は無料。付き添いの大人は200円。大人だけでも300円で食べられる。営業時間は月曜から土曜が午前6時半~午前9時半。日曜・祝日は午前7時~午前10時半。問い合わせは川上食品(088・884・7001)へ。




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