免許返納で葬儀費15%引き 愛知の葬儀会社と一宮署が覚書

高齢者の運転免許証の自主返納を促すため、愛知県一宮市の葬儀会社「平安閣」は二月二十八日、返納者本人などの葬儀関連費を15%引きする覚書を一宮署と交わした。愛知県民が割引対象となる。

同社などによると、免許返納者が有料で受け取れる「運転経歴証明書」を持っている人や、その配偶者や三親等以内の親族が対象。県内に計八十九ある平安閣グループの葬儀場で費用を割り引く。最低価格の場合なら六万円ほど費用を抑えることができる。平安閣フューネラル事業部の日下部夏子部長(54)は「分かりやすく割引を提示することで、誰でも施設を利用しやすいと感じると思う。返納率が高まってくれれば」と話した。

署の担当者は「免許返納の特典は他に、バスの回数券やタクシーの運賃割引などいろいろとあり、葬儀費の割引もその一つ。市民の免許返納の後押しになってくれる」と話した。

◆直接的表現には違和感

<ジャーナリストの大谷昭宏さん(71)の話> 

七十歳で返納した一人として、取り組みに協力する気持ちは大事にしたい。高速道路の逆走など、高齢者の事故は本人も含めて死亡に至る事例が大変、多い。「返納すれば死亡の危険性が少し遠のき、長く生きた後に葬儀が安くなりますよ」ということになるが、ストレートな表現の「葬儀費15%引き」では、返納の特典と「死」が直接的に、生々しくつながってしまう。本来の趣旨からやや外れてしまったような気がして、違和感がある。




http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201703/CK2017030102000252.html