エゴマを西部特産品に JA遠州中央が新たな試み

JA遠州中央は特産品化を目指し、磐田市など管内でシソの一種エゴマの栽培を強化している。2016年は約90人が栽培し、種油も試験製造した。種や葉、種油などいずれも生産者の自家消費にとどまっているが、17年は油を軸に遠州産エゴマとしてブランド化を図り、事業化を進める。

エゴマは管理が容易で特有の香りのため鳥獣被害が少なく、耕作放棄地対策も兼ねて15年に栽培開始。16年は磐田、袋井両市、森町、浜松市天竜区の管内全域に広がった。広域での栽培は県内JAでも珍しいという。

同JAは16年秋に収穫した種から琥珀(こはく)色の油を絞り、100ミリリットルの瓶詰めを製造して生産者に配布。量が少なく店舗販売には至っていない。

エゴマ油に含まれる脂肪酸のαリノレン酸は、体内でDHA(ドコサヘキサエン酸)などに変化し、動脈硬化などに効果があるとされる。生産者によると、スプーン1、2杯分を玄米にかけたりみそ汁に入れたりして食べるという。事業を手掛ける鈴木信吾直販課長は「健康志向の高まりで女性や高齢者など、市場ニーズは高いはず」と予測する。

今後は生産面積拡充や生産性向上に努め、同JA直売所などでの販売を目指す。エゴマを栽培する磐田市の男性(54)は「搾油前の種の選別が手作業で非常に手間がかかる。種油の機能性を打ち出すなどブランド化への取り組みも重要」と課題を挙げた。




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