高知にIターン、無農薬ポンカンに挑戦

パートナーの実家がある高知の農村にIターンした東京のサラリーマンが、農薬を使わないポンカン作りに挑戦、収穫を迎えた。売り上げの一部は、児童養護施設の子どもたちを支援するNPO法人「タイガーマスク基金」に寄付する。

坂本浩司さん(38)は山口県宇部市出身。約10年働いた東京都渋谷区の養護施設を退職し、2014年3月、同僚で婚約していた晃さん(36)の実家がある高知県須崎市に移住した。

「東京暮らしは楽しかったけど、年を取っていくことを考えると、大地に根ざした田舎暮らしがいいと考えました」。翌5月に結婚し婿入り。晃さんの実家が営む果樹園を手伝いながら、農業を学んできた。

今夏、近くのポンカン農家が亡くなり、作り手不在に。遺族から声を掛けられた坂本さんは、実を美しくするための殺虫剤や殺菌剤が有益な虫や菌まで殺しているとの説に注目し、無農薬での挑戦を決意。約50㌃のポンカン山を引き受けた。

この話を10月、高知の養護施設関係者にしたところ、タイガーマスク基金との「タッグ」に発展。寄付金は、働きながら大学に通う児童養護施設出身者の奨学金に充てる。

今月12日に収穫がスタート。年内に終え、2、3週間の熟成期間を経て売り出す。「農薬を使っているものに比べ傷や黒点もあるが、それほど気にならない。味は大丈夫」と坂本さん。濃いオレンジ色のつやつやとしたポンカンの出来栄えに不安はない。

坂本さんの畑がある須崎市の立目地区はポンカン作りが盛んだが、高齢化がかなり進んでいるという。坂本さんは「せっかくここまで基盤があるのに、若い人は本当に少ない」と残念がる。

税込みで5㌔(約35個)2500円、10㌔(約60~70個)4500円。申し込みは来年2月10日まで。問い合わせは須崎市浦ノ内立目槢木123、果樹園さかもと、電話0889(49)0043(平日正午~午後1時、午後6時~9時)だが、メールでの照会を希望している。

アドレスは sakamoto_orchard@hotmail.com。




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