美浜3号機の運転延長認可 老朽原発で3基目、原則骨抜き

原子力規制委員会は16日、今月末で運転開始から40年となる関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の運転延長を認めた。老朽原発の運転延長は関電高浜1、2号機(同県高浜町)に続いて3基目で、40年で廃炉にする原則にまた1つ例外が加わった。ただ、再稼働には大規模な改修工事が必要で、2020年3月以降となる。

運転延長には今月末までに新規制基準への適合と、工事計画、運転延長の各認可が必要だった。規制委は10月、使用済み核燃料を保管する容器を、揺れを逃がす方式に変更したり、防潮堤を新設したりするなどの工事をすれば、新規制基準に適合すると判断し、設備の詳細設計をまとめた工事計画も認可した。

運転延長の審査では、特別点検で得たデータなどを基に「運転60年の時点でも安全性は保たれる」とする関電の説明の妥当性を議論。事故が起きても、劣化した原子炉容器は割れないと確認されたなどとして、「延長しても問題はない」と認めた。

美浜3号機が立地する敦賀半島周辺には活断層が多く、新基準の審査過程で想定する地震動は750ガルから993ガルに引き上げられた。関電によると、地震や津波対策にかかる改修費は1650億円。それでも岩根茂樹社長は10月の定例会見で「基本的には経済性があると判断している」と再稼働を目指す考えを強調していた。

福島第一原発事故後に改正された原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則40年に制限しているが、規制委が認めれば最長20年延長できる。これまでに出力の小さい原発では新基準に対応する改修費に見合わないとして、関電美浜1、2号機など6基の廃炉が決まっている。




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