障害者会議 車いすで入れず 厚労省、下見怠る

十一日に東京都内で開かれた社会保障審議会障害者部会で、会場のビルがバリアフリーに対応していないことを厚生労働省が事前に確認しなかったため、車いすを利用する日本身体障害者団体連合会副会長の小西慶一委員が出席を断念する事態となった。

小西委員は共同通信の取材に「参加は諦めるしかなかった。厚労省だけの問題ではなく、世の中がそうなっているので驚かない」と話したが、障害の有無に関係なく活躍できる共生社会を掲げる厚労省の姿勢が問われそうだ。

小西委員は同日午前、千代田区内のビルを訪れた。審議会の会場は中二階にあり、エレベーターは利用できないフロアだった。小西委員の電動車いすは重さ三十キロ以上あり、階段を使って人が運ぶには危険があった。厚労省は下見をしておらず、小西委員に謝罪した。

小西委員は「障害に関係なく、誰でもバリアーなく外出できる社会になってほしい」と話し、同連合会は厚労省に口頭で再発防止を申し入れた。

この日の部会では、自治体が策定する障害福祉計画の基本指針を議論した。厚労省の堀江裕障害保健福祉部長は「障害福祉の議論をするのにふさわしい場の設定が不可欠であり、気を引き締めて対応したい」と釈明した。




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