電気不要の自動ドア 福島発3・11で需要急増

電気が無くても足で踏むだけでドアがするりと動きだす-。東京電力福島第一原発事故を受け節電の取り組みが広がる中、福島県の企業が販売する電力不要の自動ドアへの関心が国内外でじわりと高まっている。

「オートドアゼロ」と名付けられたこの製品。利用者がドアの前に埋め込まれた踏み台に足を掛けると、体の重みによる「てこの原理」を利用してドアが開く仕組みだ。エコ商品の製造・販売を手掛ける会社「有紀」(同県会津若松市)が二〇〇九年から販売している。

注目が集まるきっかけとなったのは一一年の東日本大震災と原発事故。自動ドアが開かず混乱するケースが多発したほか、計画停電などにより省エネの機運が広がり、需要が急増した。

これまでに販売したのは約百三十台。手や足が挟まれることのない安全な構造で維持管理も簡単なことから、公民館や飲食店、福祉施設を中心に設置されている。海外からも関心が寄せられ、中国や台湾、ポーランド、アラブ首長国連邦などから引き合いがあるという。

通常の自動ドアと比べて設置価格はやや高めだが、電気代が不要で維持費の大幅削減が可能だ。有紀の担当者は「今後はマンションなど住宅にも広がればいい」と期待を寄せている。




http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201611/CK2016110802000122.html