「危機管理上、問題」 福岡県知事、入院先知らせず 県議から疑問視する声

福岡県議会決算特別委員会が25日開かれ、10~17日に腰痛の検査のため東京都内で入院していた小川洋知事が、幹部職員にも病院名を知らせていなかったことが明らかになった。質問した県議からは「職務代理者も置いておらず、危機管理の上で問題ではないか」と疑問視する声が上がった。

自民党の吉松源昭氏が取り上げた。同特別委は通常は知事の出席を最終日以外は求めておらず、この日は県幹部が答弁した。

小川知事の入院予定を知った経緯を問われた野田和孝秘書室長は「4日に知事から、『腰痛がひどくて、海外出張(12~19日)を断念せざるを得ない。医師から検査を勧められている』と聞いた」と説明。その後、東京の病院への入院が決まったが、病院名は知らされなかったという。

他の県幹部への連絡は秘書室長が行い、9~11日に出席が予定されていた県原子力防災訓練や各種イベントに知事が欠席すると5日に伝え、さらに7日夕には「週明けから数日間入院する」と報告したという。

吉松氏は「幹部が所在を知らないまま知事が約1週間入院し、危機管理は大丈夫かと県民は不安に思う」と指摘。これに対し鷺山俊勝防災危機管理局長は「災害時優先電話である知事の公用携帯に連絡を取り、判断を仰いでいる」と答えた。職務代理者を置かなかったことについて野田秘書室長は「通信手段の発達で、置かないのが(県の)通例になっている」と述べた。

地方自治に詳しい村上英明福岡大法科大学院教授は西日本新聞の取材に対し「検査入院であれば事前に日程が分かるはずで、居場所や日程を職員に明らかにした上で、携帯電話があるとしても職務代理者を置くべきだった。疑問がある対応だ」と話した。




http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00010006-nishinp-soci