高知県佐川町の旧商家が雑貨店に 歴史的町並みに新名所

高知県高岡郡佐川町甲で、江戸時代後期に建てられた旧商家「竹村分家旧竹村呉服店」の改修工事がこのほど終了し、施設内に雑貨店「キリン館」がオープンした。建物がある上町地区は国の重要文化財「竹村家住宅」や司牡丹酒造の酒蔵など、古い建造物が集まる地域で、関係者は「趣のある町並みの中で、新たな観光拠点になれば」と期待している。 

上町地区は、歴史的風情を生かしたまちづくりを支援する「歴史まちづくり法」に基づき、2009年に佐川町が定めた「歴史的風致維持向上計画」で、地区内の建造物の保存や景観整備を進めてきた。

「旧竹村呉服店」は、隣接する竹村家から分家し、質屋から呉服商となった当主が、別棟だった店舗と住居を改修し、一体化させた建物。1830年ごろの建築とみられる。

佐川町は2015年から改修工事に着手。耐震化や傷んだ柱の交換などを行い、工事終了後は建物を一般公開するため、施設を使う事業者を募集した。

建物使用に手を挙げたのが、佐川町役場近くで雑貨店「キリン館」を開業していた岡崎修一さん(63)、笑顔(えみ)さん(60)夫妻。準備期間は短かったが、「佐川町の活性化に協力するため、チャレンジすることにした」(修一さん)。四半世紀近く続いた店を移転した。

岡崎さん夫妻のポリシーは、生活に楽しさや潤いを与える品をそろえること。インテリア商品や衣料品、文房具、オーガニック食品など、さまざまな商品が、はりの見える土間や蔵の中に並ぶ。訪れた人たちは「こだわりの品が、落ち着いた雰囲気にマッチしている」と喜んでいた。

庭が見える畳の間では、カフェも営業する予定で、2人は「古民家の良さを味わってもらい、観光客も思い出の品が買える店にしていきたい」と意気込んでいる。店は火曜定休。問い合わせはキリン館(0889・22・9160)へ。




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