土佐和紙使った和綴じ御朱印・納経帳が好評 高知製本が商品化

四国遍路のお供に土佐和紙の納経帳はいかが―。製本業の高知製本(高知市神田)が、土佐和紙や昔ながらの和綴(と)じ技術を生かした納経帳・御朱印帳を商品化し、好評だ。表紙には鳳凰(ほうおう)や竜を金色の糸で織り込む金襴(きんらん)を用いるなど高級感も出し、他社商品と差別化。営業本部長の山中清志さん(40)は「土佐和紙の用途拡大に貢献したい」と話している。 

高知製本は、清志さんの父親で社長を務める秀男さん(71)が1964年に創業。主に印刷会社から製本業務を請け負っているが、近年は活字離れやIT化などにより業界全体が縮小。清志さんが新たな活路をと、高知製本の製本技術を生かしたオリジナル商品を企画した。

第1弾として、四国霊場の朱印を集めるための専用納経帳と、四国霊場に限らず寺社の朱印集めに広く使える御朱印帳を2013年に発売。京都・西陣の織物業者が手掛けた金襴の高級布地などで表紙を作り、中身は「しなやかで墨の乗り方が良い」(清志さん)高知県特産の土佐和紙のみを使っている。

製本工程にもこだわり、冊子の右端に開けた四つの穴に糸をまっすぐ通したシンプルな四つ目綴じのほか、複雑な糸の通し方で麻の葉、亀甲、矢がすりなどの模様を表した商品も。

全国的にニーズが高い御朱印帳を中心に、現在約160種類をインターネット上のサイトで販売。価格は2千円台~3万円台と同類商品の中でも高級路線だが、この3年でリピーターも多くつき、1カ月の販売数は400点前後、高知製本の売り上げ全体の約4割を占める人気商品に成長した。

ほかに芳名帳や写経用紙なども和紙商品のシリーズとして販売。清志さんは「紙の需要が減る中、もっと種類を増やし、土佐和紙を使った商品の総合開発メーカーを目指したい」と力を込めている。




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