回転寿司1皿90円に、値下げ相次ぐ

大手回転寿司店が先週、1皿100円の寿司を90円に値下げしました。物価の下落は相次いでいて、消費者物価が3年4か月ぶりの下落幅を記録しています。消費者にはうれしいニュースですが、デフレに逆戻りするのではないかと懸念されています。

子ども連れの客で昼からにぎわう回転寿司。みなさんの箸がいつもより進んでいるのにはワケがあります。

「1皿90円と聞いたので、きょう来た」

かっぱ寿司は17日から、およそ半数の店舗で、通常、1皿100円(税別)の寿司を90円(税別)に値下げしたのです。一番人気、脂がのったマグロも、直火で炙った香ばしいハマチも、1皿90円。値下げキャンペーンを行うのは3年ぶりです。

一部の店舗では、このキャンペーンの効果で売り上げが30%以上増えたといいます。

“ちょっとぜいたく”というのは個人的にはもう終わったのかな。今でいうと、安くていいものというところが意識として高くなっているのでは」(カッパ・クリエイト 商品マーケティング部 牛尾好智部長)

再び高まってきた消費者の低価格志向。26日に発表された7月の消費者物価指数は、1年前と比べ0.5%下落しました。電気代などエネルギー価格が下落したことが主な要因ですが、日用品にも値下がりの動きが見え始め、物価は5か月連続のマイナスに。下落幅は3年4か月ぶりの大きさとなりました。

「2年で2%の物価安定目標を達成」(日本銀行 黒田東彦総裁 2013年4月)

3年4か月前といえば、日銀が「2%の物価上昇」を目標に異次元緩和に踏み切ったころ。いったんは上がった物価ですが、その後、原油価格の急落などから下がり続け、結局、元のマイナスに戻ってしまいました。去年までは、円安などの影響から、食品だけでなく、衣料品や外食産業でも値上げのニュースが相次いでいましたが、今や値下げに逆戻りです。

「子どもにお金を使うことが、年齢も大きくなってきているので、(お金を)使うことが増えてきたから、どこかで切り詰めないといけない」

消費者が将来への不安を募らせる中、公的年金の積立金を運用しているGPIFは26日、今年4~6月の運用実績が5兆2342億円の赤字となったことを明らかにしました。気づけば、節約方向へ風が吹き始める中、デフレ脱却はどうなるのでしょうか。




http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160826-00000048-jnn-bus_all