大阪・能勢のダイオキシン灰 神戸で埋め立て処理

大阪府能勢町のごみ焼却施設「豊能郡美化センター」(閉鎖)で1997年にダイオキシンが検出された問題で、高濃度の汚染焼却灰や汚泥約25トンが、神戸市西区神出町の産業廃棄物最終処分場で埋め立て処理されていたことが7日、分かった。神戸市が発表した。同市は「違法に処分された」として、同センターを運営する豊能郡環境施設組合に撤去を求める。

神戸市によると、埋め立てられたのはドラム缶163本分。97年の問題発覚後、住民の反対などで処分できない焼却灰などが大阪府豊能町に198本(約30トン)あったといい、8割以上が持ち込まれた。

ダイオキシン類濃度は最大で国の基準値の29倍に達したが、処分場の放流水を調べた結果、濃度は国の基準値を下回っており、周辺環境に及ぼす影響は極めて低いという。

焼却灰と汚泥は2015年8月、いったん福岡県大牟田市の廃棄物処理会社での処理が決まったが、同組合側は「現地で受け入れてもらえなかった」と説明しているという。

今年2月、同組合と産業廃棄物処理の契約を結んだ同市西区岩岡町の中間処理業者でコンクリートに混ぜて固められ、同月中に西区神出町の最終処分場に埋め立てられたという。今月6日、組合側から神戸市に報告があり、搬入が発覚した。

神戸市は、焼却灰が家庭ごみの焼却施設から出た灰のため「一般廃棄物」とみなし、市への事前の通知や協議など必要な手続きがないまま持ち込んだ点などが、廃棄物処理法違反に当たると指摘している。

同市は「組合側には厳重抗議し、廃棄物の掘り起こし、撤去を求める」と批判。一方、同組合管理者で豊能町の田中龍一町長は「適切に処理してきたと認識しており困惑している。引き続き理解を求めていきたい」とコメントした。

大阪府能勢町のダイオキシン汚染 

1997年、大阪府能勢町のごみ焼却施設「豊能郡美化センター」(閉鎖)から超高濃度のダイオキシンが検出され、施設内外で当時、国内最悪とされるダイオキシン汚染が確認された。

焼却施設は解体され、周辺の汚染土壌も除去された。2000年に公害調停が成立したが、ドラム缶入りの汚染物が大量に残されたほか、解体作業員の高濃度暴露やデータ隠ぺいなどの問題も引き起こした。

高濃度の汚染焼却灰や汚泥がドラム缶に残されていたが、15年、福岡県大牟田市の廃棄物処理会社で無害化処理されることが決まっていた。




http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201607/0009262608.shtml