入所4人、常態的に「閉じ込め」 京都の知的障害者施設

京都市左京区静市の知的障害者支援施設「わかば」で、入所者4人の個室のドアノブが取り外され、内部から開閉できない閉じ込め状態に置かれていたことが4日、京都市などへの取材で分かった。市は6月下旬、特別監査を実施し、虐待に当たると判断し、行動制限を禁じた障害者虐待防止法に基づき、改善を指導した。

同法は、正当な理由なく身体を拘束することを虐待に該当するとしている。施設入所者の生命・身体保護のため緊急でやむを得ない場合、切迫性と非代替性、一時性の3要件を満たせば一時的な行動制限は認められるが、本人・家族への説明と、拘束の理由や時間の記録が必要となっている。

市によると、入所者約40人のうち、20~50代の男性3人、女性1人の個室のドアノブを食事や入浴時などを除いて外し、常態的に室外に出られない状態にしていた。施設側は、30代男性に対しては、2年前から行っていたと説明しているという。いずれも行動制限の理由や時間は記録されていなかった。施設側の判断でドアを開閉していたという。

わかばは、ノブを外すことについて、「保護者から口頭で承諾を得た」と説明している。書面での同意は得ていないという。

昨年11月の定期監査で、20代男性の部屋のノブが外されていたため、市が施設側に指導していた。今年6月、市に通報があり、同28日に特別監査に入った。その際、30代の女性の部屋のノブがなかったという。市監査適正給付推進課は「障害者に対する人権意識が甘く、虐待に当たる」としている。

同施設を運営する社会福祉法人若葉会の小谷美津彦理事長(69)は、入所者への行動制限を認め、「近日中に家族に謝罪したい」と話した。




http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160705-00000000-kyt-soci