<キャベジン>発売から半世紀以上 「爆買い」の対象にも

製薬会社「興和」(名古屋市)が生産販売する胃腸薬「キャベジン」は1960年の発売から半世紀以上日本人の胃を整えてきた。

開発のきっかけは、米国で40年にキャベツから発見された「メチルメチオニンスルホニウムクロリド(MMSC)」という胃潰瘍に効く成分。興和の研究員がこれにヒントを得て製品化に成功した。

MMSCは吸湿性が高かったため、当時は珍しかった二重構造の錠剤にし、湿気の進入を防ぐなど工夫を凝らしたという。

興和によると、当時は青野菜入りのジュースや家庭用ミキサーが流行し、野菜は健康に良いと人気を集めていた。名前の由来はキャベツに(有効成分が)含まれるという意味の「キャベツ イン」から。発売時の新聞広告でもキャベツの写真を前面に押し出した。

2012年には台湾で出版された日本のガイド本で市販薬トップ10に紹介され、その内容が中国本土にも知れ渡った。訪日外国人によるドラッグストアでのお土産として「爆買い」の対象になったのだ。著者で日本薬粧研究家の鄭世彬(チェンスービン)さんは「台湾の田舎のおばさんたちの間ではすごい薬だといううわさが口コミで広がっている」(「爆買いの正体」から)と記す。

14年には8代目「キャベジンコーワα」を発売。液体の「液キャベコーワ」や食前服用で胃もたれを抑える「キャベ2コーワ」も販売している。




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