小松貫主に辞任勧告 善光寺大勧進の信徒総代

善光寺大勧進(長野市)の信徒総代は25日、大勧進の小松玄澄貫主(げんちょうかんす)(82)に対し、辞任を勧告した。大勧進職員への「差別発言」問題や同寺天台宗一山住職らとの対立などを挙げ、「善光寺、大勧進の尊厳を著しく傷つけた」などとしている。一山25院を代表する臈僧(ろうそう)が23日に辞任などを通告したのに続く動き。25日の総代協議会後に勧告書を受け取った小松貫主は差別発言などを否定し、勧告を受け入れるかどうかには言及しなかったという。

総代協議会は大勧進で開き、総代8人(他に委任出席4人)と小松貫主、一山住職ら合わせて15人が出席した。

春日英広・筆頭総代(73)の閉会後の説明によると、部落解放同盟中央本部(東京)などが事実確認中の大勧進女性職員への「差別発言」や不当人事などについてただし、小松貫主は否定したという。

これに対して総代側は、天台宗務庁(滋賀県)も交えた関係者への事情聴取などから「客観的事実と認めざるを得ない」と指摘。貫主辞任を巡って訴訟になるなど一山住職らとの長年の確執にも触れ、「信徒総代の総意として」臈僧の通告に足並みをそろえることにしたとした。

総代顧問の宮沢建治弁護士(長野市)によると、総代が一致して小松貫主に辞任を勧告するのは初めて。春日筆頭総代は「全国の信徒に心配をかけ、心からおわび申し上げる」と述べた上で、「一山と総代が一致団結してここまでの行動を取ったことはない。重く受け止めてほしい」と求めた。一方で、勧告には強制力はないと説明し、「良心に訴えるしかない」と話した。

善光寺大勧進の信徒総代は、大勧進の維持経営に協力する組織で、現在は会社経営者や弁護士ら13人で構成。任期3年で貫主が任命する。




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