<仮設住宅>ぜんそく発症 主因はダニ

東日本大震災の仮設住宅で発症するぜんそくはダニが主な原因であることが、国立医薬品食品衛生研究所(東京)と国立病院機構埼玉病院(埼玉県和光市)による石巻市での集団検診で分かった。仮設住宅の居住者では、ぜんそくと疑われる人の割合が一般住宅に比べて2倍以上だった。

ぜんそくは主に、ダニとカビのアレルギーが原因で起きる。宮城県石巻市の仮設住宅で昨年6~7月に呼吸器アレルギーの集団検診を実施した結果、ぜんそくと疑われる人の36%がダニアレルギーの陽性反応を示した。カビアレルギーの陽性反応があったのは5%だった。

仮設住宅は湿度が高くなりがちで、ダニやカビが発生しやすい。衛生研究所衛生微生物部第3室の渡辺麻衣子室長(真菌研究)は「ダニはカビを食べるため、カビが多い環境はダニも多い。二つをワンセットとして考えて対策を講じる必要がある」と話す。

受診した215人のうち、ぜんそくと疑われる人は55人で全体の26%だった。一般住宅のぜんそく発症率は5~10%とされる。

衛生研究所は石巻市の仮設住宅でカビが大量発生した事態を受け、2014年から入居者らの集団検診を実施。初年は受診者341人のうち77人(23%)にぜんそくの疑いがあった。




http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160603-00000002-khks-soci